概要
S&P グローバルが製造業企業の購買担当者アンケートを基に集計する景況感指数。50 を分岐点とし、当月分の速報値(フラッシュ)と確報値を公表する。ISM 製造業景況指数とは調査手法・対象企業が異なる、もう一つの製造業 PMI。
出典・関連リンク
発表値
S&Pグローバルが2026年9月1日に発表した8月の米国製造業PMI(確報値)は53.9ptと、速報値の53.2ptから上方修正され、前月7月の53.9ptと同水準で横ばいとなった。調査データは2026年8月12〜25日に収集されたもので、指数は引き続き好不況の節目となる50ptを上回り、製造業活動の拡大継続を示している。
内訳では、生産と新規受注がともに拡大を維持したものの、伸び率は前月から鈍化した。中東情勢の悪化と関税をめぐる不確実性がサプライチェーン圧力を高め、納期の遅延が顕著に長期化した。こうした状況に対応してメーカーは在庫の積み増しを進め、完成品在庫は5月以来最大の増加を記録、受注残高も6カ月連続で膨らんだ。
一方、企業信頼感は3カ月ぶりの高水準に達し、2026年に入って最も速いペースの雇用拡大を支えた。原材料コストは関税や中東リスクを背景に高止まりし、企業は販売価格に転嫁する動きを続けている。
過去の発表記事
S&Pグローバルは2026年7月24日、米国製造業PMI(速報値)を53.8ポイントと発表した。前月(2026年6月)の53.9から小幅に低下したが、50を上回る拡張域を維持している。
内訳では、生産の伸びが3月以来最も緩やかなペースに減速し、新規受注の拡大も4か月ぶりの弱さとなった。5月・6月に急増した在庫積み増しが落ち着きを見せたことも、指数を押し下げる一因となった。
一方、工場雇用は3か月ぶりに増加に転じた。サプライヤーの納期遅延は拡大したが、S&Pグローバルは今回の遅延が需要拡大ではなく中東情勢を起因とするサプライチェーンの混乱によるものと説明し、それに伴う価格上昇圧力の再燃も確認されたとしている。
S&Pグローバルが7月1日に発表した6月の米製造業PMI(購買担当者景気指数)改定値は53.9と、前月の55.1から低下し、速報値の55.7からも下方改定された。拡大圏は11カ月連続ながら、拡大ペースは3カ月ぶりの弱さとなった。
発表元によると、生産と新規受注は増勢が鈍化しつつも歴史的には高い伸びを保ち、新製品投入や値上がりを見越した先行発注が押し上げ要因となった。一方、雇用は削減ペースが2020年5月以来の速さに加速し、向こう1年の企業景況感は2025年10月以来の低水準に落ち込んだ。
投入コストは原材料高で大きく上昇したものの、上昇率は5月のピークからは和らぎ、販売価格の上昇も3カ月ぶりの低さに鈍化した。