概要
S&P Global が HCOB と共同で公表するユーロ圏のサービス業購買担当者景気指数(PMI)。50 が景況の分岐点。速報(flash)と確報が毎月公表される。
出典・関連リンク
発表値
HCOB(ハンブルク商業銀行)とS&Pグローバルが2026年9月3日に発表したユーロ圏サービス業購買担当者景気指数(PMI)の2026年8月確定値は50.7ポイントとなり、前月7月の51.7ポイントから低下した。50の節目は上回り、サービス業活動の拡大継続を示したものの、拡大ペースは鈍化した。
S&Pグローバルが公表した調査集計によると、8月は新規受注の伸びが前月に比べて鈍く、需要の勢いが弱まった。雇用は引き続き小幅な増加にとどまり、サービス企業は仕事量の積み上がり(受注残)の消化を継続した。
物価面では、インプット(投入)コストは引き続き上昇したが、アウトプット(販売)価格への転嫁は限定的だった。ユーロ圏全体では8月もサービス業が景気拡大を下支えする構図が続いたが、拡大速度はやや低下した。
過去の発表記事
HCOB/S&Pグローバルが2026年7月24日に公表したフラッシュ推計によると、ユーロ圏サービス業PMI(HCOB/S&Pグローバル)は7月に51.6ポイントと、前月6月の49.4ポイントから大幅に上昇した。50超への復帰は、サービス業が拡張局面へ回帰したことを示す。
発表元の内訳によれば、新規受注は2023年4月以来最速ペースで増加し、雇用は今年初めてプラスに転じた。国別ではドイツが4カ月ぶりの拡大に転換し、フランスの縮小幅も縮小。その他のユーロ圏諸国は8カ月ぶりの高い伸びを記録した。
コスト面では、仕入れコストと販売価格のインフレがともに鈍化した。S&Pグローバルのチーフビジネスエコノミスト、クリス・ウィリアムソン氏は「7月はユーロ圏の経済活動が歓迎すべき回復を見せた」としつつも、不安定な地政学環境に言及し、持続性については慎重な見方を示した。
S&PグローバルとHCOBが発表した2026年6月のユーロ圏サービス業PMIは48.9となり、5月の47.7から上昇して3カ月ぶりの高水準となった。ただし節目の50は依然として下回っており、サービス業の活動縮小が続いていることを示した。
発表元によると、新規事業の減少ペースは和らぎ、投入価格の上昇と販売価格のインフレはともに鈍化した。雇用は小幅ながら増加に転じ、企業の景況感も先行きへの期待改善を映して強まった。
なお発表元は、速報段階の調査回答の多くが6月17日の米国・イラン間の敵対行為停止に関する覚書署名より前に集められたものだと説明している。