概要
S&P Global が HCOB と共同で公表するユーロ圏の製造業購買担当者景気指数(PMI)。50 を景況の拡大・縮小の分岐点として扱う。速報(flash)と確報が毎月公表される。
出典・関連リンク
発表値
HCOB/S&Pグローバルが2026年9月12日に発表したユーロ圏製造業PMI(確報値)は49.8ポイントとなり、前月8月の50.7から0.9ポイント低下した。同指標は8月に3年超ぶりとなる50超えを記録したが、1か月でふたたび収縮圏に後退した形となる。
発表元の集計によると、調査対象の8か国は拡張・収縮が同数に二分された。オランダは2022年7月以来最速の改善ペースを示してトップとなった一方、ギリシャとスペインも成長を続けたものの改善の勢いは鈍化した。企業の購買活動の削減ペースは加速し、生産前・生産後双方の在庫も引き続き減少した。
一方、企業の先行き見通しについては、現在の水準から生産が増加するとの楽観的な姿勢が引き続き確認されている。同調査はドイツ・フランス・イタリア・スペインなど8か国の約3,000社を対象にS&PグローバルとHCOBが共同で実施している。
過去の発表記事
HCOB/S&Pグローバルが2026年9月1日に発表したHCOBユーロ圏製造業PMI(確定値)は、2026年8月に50.5ptとなり、前月2026年7月の49.8ptから上昇した。指数が拡張・縮小の節目である50.0を上回ったのは、約3年半ぶりのことである。
発表元の内訳によると、工場生産の伸びは3年半ぶりの高水準に達し、新規受注も同期間で初めて月次プラスに転じた。需要の回復は主に域内市場が牽引した。
国別では、ギリシャとスペインが製造業の拡大で上位を占め、オランダ・アイルランドも緩やかな改善を示した。ドイツは38カ月ぶりの高水準を記録したものの、確定値では僅かに縮小圏にとどまり、オーストリアの落ち込みも軽微にとどまった。
HCOB/S&Pグローバルは2026年7月24日、ユーロ圏製造業PMI(速報値)を発表した。7月の指数は52.0ポイントと、前月(6月)の51.4ポイントから上昇し、景気拡大と縮小の境界線である50を2か月連続で上回った。データは7月9〜22日に収集された。
国別では、ユーロ圏最大の経済規模を持つドイツが4か月ぶりに景況感の改善に転じた。一方、フランスの生産は小幅ながら引き続き低下した。また発表元は、中東情勢の緊迫化に伴う原油価格の動向やエネルギー供給を中心としたサプライチェーンリスクについても言及している。
S&Pグローバルとハンブルク商業銀行(HCOB)が発表した2026年6月のユーロ圏製造業PMI(確報値)は51.4となり、5月の51.6から小幅に低下した。好不況の分かれ目となる50は5カ月連続で上回ったものの、拡大ペースの鈍化は2カ月連続となった。
内訳では、生産指数が5月の51.3から51.7へ上昇し2カ月ぶりの高水準となった。新規受注は5月の横ばいから小幅な増加に転じた一方、納期はやや長期化しており、発表元は中東情勢に関連したサプライチェーンの混乱が引き続き活動の重しになったと指摘した。